2019年6月27日(木)

5月の中国新車販売16%減、2カ月連続で2ケタ減

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中国・台湾
アジアBiz
2019/6/12 18:03
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中国の民営自動車大手、浙江吉利控股集団の5月の新車販売台数は前年同月比3割近く減った(広東省広州市の販売店)

中国の民営自動車大手、浙江吉利控股集団の5月の新車販売台数は前年同月比3割近く減った(広東省広州市の販売店)

【広州=川上尚志】中国汽車工業協会は12日、5月の新車販売台数が前年同月比16.4%減の191万台だったと発表した。前年実績を11カ月連続で下回り、下げ幅も2カ月連続で10%を超えた。欧米大手の販売はやや改善したが、中国民営大手が苦戦した。中国政府は大型減税などによる需要喚起を目指しているが、米中貿易戦争などで景気の不透明感は強く、消費者の購入意欲の落ち込みが続いている。

中国の新車販売台数は2018年7月から前年実績割れが続くなか、19年5月の下げ幅は最大になった。中国政府が4月から増値税(付加価値税)を引き下げたのにあわせ各メーカーも自動車価格を3%前後下げたが、販売拡大につながっていない。「車より不動産への支出が優先されている」(乗用車の業界団体)という声も聞かれる。

5月の販売台数の内訳は、全体の8割を占める乗用車が17.4%減の156万台と落ち込みが大きかった。商用車は11.8%減の35万台だった。

メーカー別では中国の民営自動車大手の苦戦が目立った。浙江吉利控股集団は26.6%減と4月の19.3%減から下げ幅を広げた。長城汽車も11.8%減と4月の2.5%増から悪化した。「長城汽車は競合に比べて在庫の値下げを抑えていた影響があった」(中国の中堅証券会社)という。

欧米大手の5月の実績はやや改善したものの低迷が続く。独フォルクスワーゲン(VW)は合弁会社の一汽VWの販売が悪化した。米ゼネラル・モーターズ(GM)は合弁会社の上海GMが9%減と4月の26.7%減から下げ幅を縮めた。

日系メーカーはホンダが37.4%増、トヨタ自動車が12.1%増と好調だった一方、日産自動車は4.8%減となり明暗が分かれた。

中国政府は自動車需要の喚起に向け、環境対策として取り組んできた車のナンバープレート発給制限を緩和する方針を打ち出し、6月に南部広東省の主要都市である広州市と深圳市が先行実施した。政府は旧型車を電気自動車(EV)などの新エネルギー車に買い替える際に補助金を支給する案も検討している。

ただ足元の政策効果は限定的で、販売低迷は長引く可能性がある。

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