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国連SDGsを生徒の羅針盤に 高松高校、地元人材が講演

地域で活躍する社会人を招き、生徒の進路に生かそうとする取り組みを香川県立高松高校が進めている。2019年度から総合学習で国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」を取り上げ、地域や世界の課題解決に何ができるのか議論を深めている。多様な考えに接することで高校生の意欲を刺激し、現実的な提言や実践の形で社会との接点を探る。

講演を聞いた後で感想を書く(5月28日、高松高校)

「考えるな。感じよう」。高松高校の出射隆文校長は2年生320人を前に、新しく始まる総合学習の狙いを伝えた。県内屈指の進学校だけに、頭で考えすぎて立ち止まってしまう前に、直感的に興味を持ったことに突き進んでほしいとのメッセージを込めた。

総合学習は週に1時間、地域で活躍する社会人による講演会と生徒同士のディスカッションが中心だ。夏休みまでは講演会などによるインプットを進め、秋からは貧困や教育などSDGsで設定された17のゴールのうち、どれに該当するかを見極めながら生徒が興味のあるテーマを選び、考えをまとめる。

出射校長は「生徒の興味、熱意が社会にとっても意味のあるものにするための目安になる」とSDGsを取り入れた理由を語る。SDGsに将来に向けた羅針盤のような役割を期待している。

これまで香川県庁政策部の職員や日銀高松支店長が登壇した。25日にはJR四国の梅原利之顧問が講演する予定だ。それぞれの分野の一線で活躍する人材の知見に触れることは高校生にとってまたとない刺激だ。

ディスカッションの授業では「暮らしやすい社会」をテーマに子育てなど様々なグループに分かれて議論した。それぞれの意見を出し合い香川県の住みやすさについての考えを深めた。

2年生の終わりには選択したテーマの研究成果を講演者に提言し、意見をもらうことをめざす。続く3年生では行動を起こすところまで落とし込めないか検討している。

高松高校の生徒は「興味のある分野が見つかれば、自分で率先して学んでいくことができる」と出射校長。卒業生が年に2回、在校生に講演する機会があるが、外部との接点は多くはない。地域で活躍する人材を招いて生徒に様々な刺激を与えて興味を引き出す場として総合学習を活用する。

「香川に住んでいる外国人は日本語が話せます。どうして英語を勉強しないといけないんでしょうか」。講演後に質問が飛ぶ。英語の先に何があるのか、1年後に自分なりの答えを導いてほしい。(桜木浩己)

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