ティッセンとタタの鉄鋼事業統合、欧州委承認せず

2019/6/11 20:52
保存
共有
印刷
その他

【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)の欧州委員会は11日、鉄鋼大手の独ティッセン・クルップとインドのタタ製鉄との鉄鋼事業の統合を認めないと発表した。統合すれば域内の競争が阻害され、様々な種類の鋼材価格の上昇を招くと判断した。両社は5月に、欧州委の承認が得られない見通しになったため、統合を断念すると発表していた。

独ティッセン・クルップとインドのタタ製鉄鉄鋼事業の統合を巡って、記者会見するベステアー欧州委員(11日、ブリュッセル)=ロイター

ベステアー欧州委員(競争政策担当)は声明で、鉄鋼は多くの産業に関連すると指摘した上で「欧州の企業や消費者への深刻な損害を避けるために我々はこの合併を禁じることを決めた」と表明した。

両社は2017年にティッセンの鉄鋼事業とタタの欧州鉄鋼事業の統合で合意し、折半出資で共同出資会社をつくる正式契約を18年に結んでいた。両社は欧州2位と3位で、統合して首位アルセロール・ミタルに対抗する力をつける考えだった。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]