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3バック挑戦、22年W杯へ重要なステップ
サッカージャーナリスト 大住良之

(2/2ページ)
2019/6/13 6:30
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そして4日後のエルサルバドル戦、森保監督は、トリニダード・トバゴ戦と同じ冨安健洋、昌子源、畠中槙之輔の3バックに、右に伊東純也、左に原口という攻撃的MFを使い、再度3バックにチャレンジした。エルサルバドルはトリニダード・トバゴよりはるかに戦闘力のあるチームだったが、日本は前半に2点を取り、2-0で勝った。

試合中でもシフトチェンジ可能に

伊東と原口のスピードも圧巻だったが、この試合では3バックの積極果敢なプレーがチームの攻撃力アップに大きく貢献した。前半19分にはハーフライン近くの右サイドでボールをもった冨安が果敢なスルーパス。それを追ったFW永井謙佑が先制点を決めた。さらに41分には、右サイドから攻め込み、戻して左へ展開するなかでDF畠中が左MFのようなタッチライン際のポジションを取ってボールを受け、右からの攻めに備えて中央にはいっていた原口が縦に走ると、そこに絶妙のパスを通した。そしてゴールラインぎりぎりからの原口の芸術的なパスを永井が決めた。

エルサルバドル戦の前半、パスを出す冨安。3バックの果敢なプレーが目立った=共同

エルサルバドル戦の前半、パスを出す冨安。3バックの果敢なプレーが目立った=共同

DFラインの積極的な持ち上がりやパスは、トリニダード・トバゴ戦のハーフタイムに森保監督から指示があったポイント。トリニダード・トバゴ戦で攻撃が尻上がりに良くなった要因のひとつでもあった。

3バックにある程度の手応えを感じた森保監督は、後半14分には畠中に代えてDF山中亮輔を、そして伊東に代えて室屋を投入。山中と室屋を「サイドバック」とする4-2-3-1に変更した。昨年から使い慣れたシステムへとスムーズに切り替えた日本は、追加点こそならなかったものの、2-0で試合を終えた。

4バック(4-2-3-1)をベースにして、試合中に、必要に応じて「攻撃的な3バック」や「守備を安定させるための3バック」へとシフトチェンジしていければ大きな武器になる。複数の交代ではなく、1人の交代、あるいは選手交代なしでこの変更ができるようになれば、日本代表の戦術オプションが一挙に広がる。中米・カリブ海の2チームを相手にした2つの親善試合は、昨年秋と比較すると心躍らせる躍動感には欠けたが、このチームの目標である22年ワールドカップに向けては重要なステップだった。

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