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「金正男氏はCIAの情報提供者」 米紙報道

【ワシントン=永沢毅】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は10日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が米中央情報局(CIA)の情報提供者だったと報じた。情報筋の話として過去に数回、CIAの工作員と接触したことがあるとしている。

金正男氏は2017年2月にマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された。同紙によると、このときの渡航目的の一つがCIA関係者に会うことだったという。複数の元米政府当局者は、マカオに自宅を構えていた金正男氏は北朝鮮に権力基盤を持っておらず、詳細な機密情報を提供できなかったとみられると指摘している。一方、中国の情報機関と連絡をとっていたのはほぼ確実だともみている。

17年2月の殺害事件の実行犯はインドネシアとベトナム国籍の女性2人だった。関与が疑われた北朝鮮籍の4容疑者は国外に逃れたため、北朝鮮の関与は立証されていない。

ただ、金正男氏が暗殺された背景に、金一族の「血統」を巡る争いが存在したのは間違いない。金正恩氏が13年に処刑した叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏は、中国と手を結び正男氏の擁立を企てたとされた。韓国の情報機関によれば、正男氏は自分や家族の助命を嘆願する手紙を金正恩氏に送ったが、命を狙われ続けた。

金正男氏の死後、同氏の息子のハンソル氏ら家族は、北朝鮮の反体制組織によって保護された。現在は米国で暮らしているとみられる。この反体制組織は、2月に起きた在スペイン北朝鮮大使館襲撃事件で国際手配されているアドリアン・ホン・チャン容疑者らとの関わりが指摘されている。

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