ギリシャ議会、解散へ 7月7日総選挙

2019/6/11 2:22
保存
共有
印刷
その他

【イスタンブール=木寺もも子】ギリシャのチプラス首相は10日、首都アテネでパブロプロス大統領に対して議会の解散を求め、了承された。11日にも解散し、総選挙は7月7日に行われる。チプラス氏は、与党の急進左派連合(SYRIZA)が5月下旬の欧州議会選で大敗したことで、10月までに予定されていた総選挙を前倒しで実施する考えを明らかにしていた。世論調査では野党がリードしている。

10日、議会の解散を求めてパブロプロス大統領(右)と会談するチプラス首相(アテネ)=ロイター

10日、議会の解散を求めてパブロプロス大統領(右)と会談するチプラス首相(アテネ)=ロイター

総選挙の争点はチプラス政権の経済政策への是非になりそうだ。チプラス氏の与党はギリシャが債務危機下にあった2015年、反緊縮を掲げて勝利した。民意を背景に欧州連合(EU)など債権団に債務減免や金融支援の条件緩和を求めた。しかし、結局は緊縮策をのみ、付加価値税の引き上げや年金削減などを実行した。危機からは脱したものの、国民の失望を買った。

歴史問題を抱える隣国北マケドニア(旧マケドニア)との和解も、国際的評価とは裏腹に国内で右派などの離反を招いた。

5月26日に投開票した欧州議会選では、中道右派の野党・新民主主義党(ND)が33%の得票率で、24%だったSYRIZAに勝利した。チプラス氏は起死回生をかけて、同日中にギリシャ議会の解散・総選挙に踏み切る考えを明らかにしていた。

6月3~5日に行われた世論調査でも、NDの予想得票率は37~42.6%と、27~32.2%のSYRIZAをリードしている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]