2019年9月16日(月)

メキシコ外相、移民対策「45日間で中間評価」 米と合意

2019/6/11 1:41
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いかだでグアテマラからメキシコへ渡る中米移民(10日、メキシコ南東部チアパス州)=ロイター

いかだでグアテマラからメキシコへ渡る中米移民(10日、メキシコ南東部チアパス州)=ロイター

【メキシコシティ=丸山修一】メキシコのエブラルド外相は10日、米と合意した不法移民対策が45日間で中間評価されることを明らかにした。米側に不十分と判断されれば追加措置を取り、最終的に90日間で追加関税発動の是非を含めた結論が出される見通し。メキシコ政府は不法移民取り締まりなどを約束したが、米の評価次第で再び追加関税発動の恐れがある。

エブラルド氏は、45日間で十分な効果が出ていないと判断された場合には、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などに協力を仰ぎ、追加の不法移民抑制策を実施するとした。米政府がメキシコ政府に対して再び、いわゆる「安全な第三国」として、米国への難民申請手続きをメキシコ国内でさせる仕組みを受け入れるように求めてくる可能性も出てくる。

エブラルド氏によると一連の移民対策の効果測定に関して具体的な数値目標は盛り込まれなかったとしている。当初、米政府は不法移民の流入ゼロを求めたが、メキシコ政府が拒否して目標設定はなくなったという。数値目標がないことで、対策の評価は結局、トランプ米大統領の見方次第になる可能性が高く、実績アピールは逆に難しい側面もある。

会見するメキシコのエブラルド外相(10日、メキシコシティ)=ロイター

会見するメキシコのエブラルド外相(10日、メキシコシティ)=ロイター

一方、不法移民対策を巡る両国政府の合意後に、トランプ氏が今回の合意でメキシコが米の農産物を大量に購入することを認めたと主張している点に関し、エブラルド氏は「発表された両国の合意内容に追加する部分はない」として否定した。その上で「両国の農産物の貿易が拡大していくことを期待したのではないか」との見解を示した。

メキシコ政府は7日に米政府との間で追加関税発動回避の条件として(1)中米グアテマラとの国境付近を中心に新たに組織した「国家警備隊」を派遣し、不法移民を取り締まる(2)メキシコから不法入国して難民申請をした移民をメキシコ国内で待機させる(3)共同で中米地域の支援策を進める――などで合意した。合意文書では90日以内に対策を評価するとしている。

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