10日の参院決算委員会の主なやりとり - 日本経済新聞
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10日の参院決算委員会の主なやりとり

10日の参院決算委員会の主なやりとりは次の通り。

【厚生労働省の統計不正問題】

石井みどり委員長 責任感の欠如があるのではないか。

安倍晋三首相 今回のような事態が二度と生じないよう徹底して検証し、信頼を取り戻していく。

【中小企業賃上げ】

礒崎陽輔氏(自民)最低賃金を上げようとする中小企業に対し、もう少し政府が助成すべきだ。

首相 さまざまな政策手段を講じて賃上げを図り、経済の好循環につなげたい。

【地方の景気回復】

二之湯武史氏(自民)地方では、多くの人が景気回復や所得向上の実感を持てていない。

首相 国民ひとりひとりに景気回復の波が広がるよう、実感がない人々に光を当てていくことも私たちの使命だ。

【老後資金2千万円】

蓮舫氏(立民)日本は一生懸命働き年金を受給しても、2千万円ないと生活が行き詰まる国か。

首相 (95歳まで生きるには夫婦で2千万円の蓄えが必要とする金融庁金融審議会の試算は)不正確で、誤解を与えるものだった。

蓮舫氏 国民は(公的年金制度の)「100年安心」がうそだったと怒っている。

首相 そうではない。(年金給付の伸びを抑制する)「マクロ経済スライド」で100年安心の年金制度ができた。公的年金の積立金は6年間で44兆円の運用益が出た。公的年金の信頼性は、より強固なものとなった。

蓮舫氏 審議会の報告書は読んだか。

麻生太郎副総理・金融担当相 冒頭の一部、目を通した。全体を読んでいるわけではない。

蓮舫氏 (5年に1度、年金財政の健全性をチェックする)「財政検証」を早く出さないと国会で審議できない。参院選後に出すことはないか。

首相 政治的に出すか出さないかではなく、厚生労働省で作業が進められている。

大塚耕平氏(国民)財政検証について報告を受けたか。

首相 厚労省で必要な検証作業が終わり次第、公表する予定だ。途中経過は報告を受けていない。

大塚氏 「100年安心」とは誰の安心か。

首相 現役世代、将来の世代も含め、皆さんに安心してもらえる制度の設定になっている。

小池晃氏(共産)今の現役世代が年金受給者になった時に必要な貯金は2千万円では済まない。年金を当てにするな、自己責任で貯金せよというのは国家的詐欺に等しいやり方だ。

首相 マクロ経済スライドを導入し、今の世代も次の世代も給付と負担のバランスを取ることにした。

【地上イージス】

蓮舫氏 地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の住民説明会で防衛省の職員が居眠りをしていた。

岩屋毅防衛相 二度と起こらないよう指示を徹底する。

【新たな景気対策】

伊藤孝江氏(公明)米中の貿易摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱など、世界経済への先行き不透明感がある。

首相 仮にリスクが顕在化する場合には、機動的なマクロ経済政策をちゅうちょなく実行していく方針だ。

【憲法審査会】

東徹氏(維新)参院憲法審査会が開催されていない。

首相 憲法審査会は重要な役割を担い、予算もかかっている。議論すらしないのはどうか、いずれ国民が判断することになる。

〔共同〕

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