2019年7月17日(水)

日本最西端260メートル先へ 地理院が与那国島の岩を地形図に

2019/6/10 20:55
保存
共有
印刷
その他

国土地理院が、沖縄県・与那国島にある岩「トゥイシ」を日本の国土を示す最も基本的な地図とされる「2万5千分の1地形図」に新たに記載した結果、日本最西端の地点がこれまでより北北西に約260メートル先になったことが10日、地理院への取材で分かった。地理院はトゥイシについて、満潮時も海面上にあると確認した。

 沖縄県・与那国島にある岩「トゥイシ」の満潮時(上)と干潮時の様子(2017年7月)=国土地理院提供・共同

沖縄県・与那国島にある岩「トゥイシ」の満潮時(上)と干潮時の様子(2017年7月)=国土地理院提供・共同

与那国町によると、トゥイシの名前は「とがった石」や刃物を磨く「砥石」など諸説ある。

地理院によると、与那国島の2万5千分の1地形図が1981年に作成されて以降初めて、最西端の場所が変わった。岩の存在は「5千分の1地形図」や海図などには既に記載されており、日本の排他的経済水域(EEZ)の面積に影響しないという。

2万5千分の1地形図では、原則として、満潮時に7.5メートル四方以上あることを基準に島や岩などを記載している。トゥイシはこれまで、満潮時に海面下に隠れてしまう「隠顕岩(いんけんがん)」がある範囲の記載があるだけで名称も示されていなかった。

 2016年7月(左)と今月刊行された「2万5千分の1地形図」の該当箇所を拡大したもの。沖縄県・与那国島にある岩「トゥイシ」が新たに記載された=国土地理院提供・共同

2016年7月(左)と今月刊行された「2万5千分の1地形図」の該当箇所を拡大したもの。沖縄県・与那国島にある岩「トゥイシ」が新たに記載された=国土地理院提供・共同

地理院のチームは2017年7月、小型無人機(ドローン)による撮影などの現地調査をした結果、大潮の満潮時も海面上に出ていることを確認。今年3月、与那国町が地形図への追加を申請し、今回記載された。6月1日から地理院のホームページでも公開している。

地形図への記載で、日本最西端は北緯24度26分58秒、東経122度56分01秒から、北緯24度27分05秒、東経122度55分57秒に変わった。

与那国町役場の田島忠幸さんは「国に認められ喜ばしい。あらためて最西端の町として観光に生かしていきたい」と話している。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。