2019年8月23日(金)

愛知の航空産業担い手集え、初の学校説明会

2019/6/10 19:32
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愛知県が航空産業を担う人材育成を強化している。航空系の学部・学校への進学をめざす中高生に向けた航空学校合同説明会やインターンシップ(就業体験)を相次いで実施している。県には国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の生産拠点がある。人手不足が深刻化するなか、若者に航空産業への関心を高めてもらい人材獲得につなげる。

会場では操縦かんを握り、パイロットを疑似体験できるコーナーも設けられた(9日、愛知県豊山町)

会場には中高生ら約500人が詰めかけ、学校の担当者の説明に耳を傾けた(愛知県豊山町)

「倍率は何倍くらいですか」「先輩はどんなところで働いていますか」。9日、愛知県の「あいち航空ミュージアム」(豊山町)の一角に、県内の中高生ら約500人が詰めかけた。この日開かれたのは航空関連学校の合同説明会だ。同館が企画し県内で初めて実現した。

名古屋大工学部機械・航空宇宙工学科やパイロットを養成する日本航空大学校(石川県輪島市)、航空管制科、航空情報科などがある航空保安大学校(大阪府泉佐野市)など大学校、専門学校計14校に防衛省を加えた15のブースがそろった。中高生が列をなし、設置されている授業の内容や就職の状況を聞いた。

会場の特設舞台で各校の担当者が魅力をPRしたほか、実際に操縦かんを握りパイロットを疑似体験できるコーナーも用意された。県内の高校3年生の男子生徒(18)は「インターネットでも学校の情報を集められるが、担当者に直接質問してより深く知ることができた」と話した。

県は3月にも、就業体験の機会を提供する一般社団法人アスバシ(名古屋市)と組み、高校生を対象とした航空宇宙産業に特化した初のインターンを実施した。高校生20人が3月下旬、航空機部品などを製造する県内企業11社で実際に働き、部品の組み立て作業などを体験した。

県は過去に航空産業にかかわる企業の工場見学ツアーなどを実施している。「見学だけでなく、仕事の細かいところまで体験したい」との声がありインターンを企画した。企業と学生からの評判も良く、来年も開催を検討する。

中部地域は国内航空産業生産額の5割を占める。航空宇宙関連の事業に力を入れる企業は多いが、人手不足のため思うように若手を集められない事例も目立つ。

愛知労働局によると、高卒の有効求人倍率は3月末時点で3.30倍に達した。企業から県に「採用したくてもなかなか来てくれない」などの声が寄せられているという。県の担当者は「航空宇宙産業は高い技術が必要な重要産業だ。仕事の魅力を感じ多くの人にめざしてもらいたい」と期待する。(小野沢健一)

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