日産社長、ルノーの意向「企業統治強化に逆行」

2019/6/10 14:57
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日産自動車が株主総会に諮る経営改革案について、大株主の仏ルノーが投票を棄権する意向を日産に伝えた問題で、日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は10日、「誠に遺憾」だとする声明を発表した。

日産は25日に開く株主総会の承認を得て指名委員会等設置会社に移行する方針だ。ルノーはジャンドミニク・スナール会長が西川社長に書簡を送り、棄権する意向を伝えていた。新たな体制下ではルノーの意向が十分に反映されないことを懸念しているようだ。

西川社長は声明で、ルノーから書簡を受け取ったことを認め、指名委等設置会社への移行は「ルノー指名による代表者も加わり、議論を尽くし、取締役全員が賛同」したと指摘。ルノーの意向表明は「大変な驚きだ」としたうえで「コーポレートガバナンス強化の動きに完全に逆行する」と批判した。

同時に、「移行の必要性について理解が得られるよう最善の努力をしていく」とも言及し、ルノーとの折衝を続ける考えを示した。

ルノーは日産の株式の43%を握る。ルノーが実際に棄権すれば株主総会での決議は難しくなる。

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