2019年6月21日(金)

子宮頸がん予防へ治験開始 京大、HPV増殖を抑制

社会
2019/6/10 11:00
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子宮頸(けい)がんの主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の増殖を抑える化合物を人に投与し、安全性や有効性を調べる治験を開始したと京都大の浜西潤三講師(腫瘍免疫学)らのチームが10日までに発表した。子宮頸がんの予防が目的。

現場の医師が主体となる医師主導治験として実施。健康な女性8人を対象に副作用の有無などを確かめるため4月から取り組んでいる。今後、軽度から中等度のHPV感染者14人に投与し、ウイルスの増殖抑制などを検証する計画で、安全性や有効性が確認されれば、3年後をめどに薬事承認を目指す。

化合物はチームが開発し、動物を使った実験などでHPVの増殖抑制を確認。膣(ちつ)に挿入する錠剤タイプで、患者自身で投与できるため連日通院する必要もない。

子宮頸がんは性行為で感染するHPVが主な原因で、若い患者が増加。HPVの感染を防ぐワクチンがあるが、健康被害の訴えが相次ぎ、接種率は低迷している。

浜西講師は「子宮頸がんの危険性の認識は乏しい。この化合物が予防の選択肢の一つとして広まることを期待している」と話している。〔共同〕

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