2019年8月17日(土)

潮風トレイルが全線開通 震災復興支援、活性化狙い

2019/6/10 9:44
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東日本大震災で被災した、青森、岩手、宮城、福島の4県28市町村の太平洋沿岸部約千キロを結ぶ自然歩道「みちのく潮風トレイル」が10日までに、全線開通した。ルートには被災地のほか、リアス海岸の景勝地も多く盛り込まれ、関係者からは「復興の現状を歩いて感じてほしい」「地元の魅力発信を」と期待の声が上がっている。

岩手県陸前高田市の奇跡の一本松=共同

岩手県宮古市の浄土ケ浜=共同

青森県八戸市の葦毛崎展望台から望む種差海岸=共同

相馬野馬追の出陣式が行われる相馬中村神社(福島県相馬市)=共同

トレイルは震災後、被災地の復興や観光PRにつなげようと環境省が設定。ルートにはウミネコの繁殖地・蕪島(青森県八戸市)や、岩手県陸前高田市の奇跡の一本松、震災伝承のため造成された宮城県岩沼市の千年希望の丘、相馬野馬追の出陣式が行われる相馬中村神社(福島県相馬市)などが含まれる。

青森県八戸市の種差海岸インフォメーションセンターによると、最近は欧米の訪日外国人を中心にトレイルを歩く人が増えている。センターはハイカーと漁師の交流や、地元の魚介類を味わえるツアーを実施、ファン獲得につなげたい考えだ。

岩手県のトレイル沿いを走る三陸鉄道リアス線は震災で津波被害を受けたが3月、8年ぶりに開通した。宮古市の景勝地、浄土ケ浜のビジターセンター担当者は「交通環境も改善された。(列車に乗って)現状を見に来てほしい」と話す。

1日約20キロ歩くと50日程度で踏破でき、好きな区間だけを歩いてもよい。整備された歩道だけでなく、ライトを持って進むトンネルや、潮の満ち引きで道がつながったり消えたりするなどの難所もある。

ルート設定に携わった環境省東北地方環境事務所、桜庭佑輔さん(41)は「一人で歩くと声を掛けてくれる地域の人が多い。交流を楽しみ、東北を愛するハイカーが増えれば」と話す。〔共同〕

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