臨検実施の検討求める 女児衰弱死で道警が児相に

2019/6/10 9:24
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札幌市中央区の池田詩梨(ことり)ちゃん(2)が衰弱死し、傷害容疑で母親と交際相手の男が逮捕された事件で、北海道警が5月中旬、強制的に家庭に立ち入る「臨検」の検討を児童相談所に求めていたことが10日までに、道警への取材で分かった。道警は早い段階で、詩梨ちゃんに対する虐待の疑いがあると危機感を強めていたとみられる。

道警によると5月12日、母親の飲食店従業員、池田莉菜容疑者(21)の自宅の近隣住民から「子供の泣き声がする」と110番があった。翌13日に池田容疑者と連絡が取れたが、同容疑者が面会を拒否したため、道警は午後11時ごろ、児相に児童虐待防止法に基づく「臨検を検討してほしい」と伝えたという。

児相は道警から2度にわたり母子との面会同行の要請があったが、深夜の当直態勢がないなどの理由で同行しなかったことを明らかにしている。しかし、臨検の検討要請については「道警から臨検を検討するよう要請されたとは理解していない」と否定している。

関係者によると、道警の警察官が15日に母子を訪問し、詩梨ちゃんの足の裏にばんそうこうが貼られ、頬に1センチ未満の青あざがあるのを確認した。池田容疑者が「私のヘアアイロンを踏んだ。ほっぺの傷は台所の台から落ちてできた」などと説明したため、道警は虐待の可能性は低いと判断。児相に「虐待は疑われない」と連絡していた。

道警は池田容疑者と交際相手の飲食店経営、藤原一弥容疑者(24)による日常的な虐待があったとみて調べるとともに、十分な食事を与えなかった可能性も高いとみて、保護責任者遺棄致死容疑も視野に捜査している。〔共同〕

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