2019年7月20日(土)

ゲームの祭典「E3」ウィーク始まる IT巨人が参戦
マイクロソフト「Xbox」の次世代機 20年秋冬に発売

ネット・IT
北米
2019/6/10 6:30
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マイクロソフトはゲーム事業の発表会を開いた(9日、米ロサンゼルス)

マイクロソフトはゲーム事業の発表会を開いた(9日、米ロサンゼルス)

【ロサンゼルス=佐藤浩実、川崎なつ美】世界最大規模のゲームの祭典「E3」ウィークが始まった。例年との大きな違いは、米グーグルや米アップルといったIT(情報技術)の巨人が相次ぎゲームに注力する姿勢を示し始めていることだ。業界が激変する兆しを見せるなか、E3の主役である既存のゲーム会社がどんな施策を打ち出すかに注目が集まる。

E3の開幕に先立つ9日には、ゲーム専用機「Xbox」で知られる米マイクロソフトが発表会を開いた。Xboxの次世代機を2020年の秋か冬に投入することを表明。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)と組み、描画性能やシューティングゲームなどでの反応速度を大幅に高める。北米以外の販売地域は未定だ。

グーグルの参入で関心が高まるクラウドを活用したゲームのストリーミング配信も、マイクロソフトはE3の期間中に参加者が体験できるようにし、10月から北米で試験配信する。

今秋からはXboxをデータセンターのように活用し、家族がテレビを見ているときなどに隣の部屋のパソコンやタブレット端末などにゲームを配信して遊べる機能も追加する。

このほか、100作品以上のゲームが遊び放題になる「Xboxゲームパス」の対象を、専用機だけでなくパソコンにも拡大することも表明。価格は月9.99ドルで、米国では同日から提供を始めた。専用機とパソコンの両方でゲームが遊び放題になるプランも、月14.99ドルで用意する。

現状、日本では遊び放題サービスを提供していないが、日本法人の担当者は「時期は未定だが日本でのサービス開始も計画している」と明かした。

ゲーム担当のフィル・スペンサー副社長は「いまや20億人以上がゲームを遊び、いつでもどこででも楽しまれている」と説明。ゲーム産業の裾野が広がっており、専用機とストリーミング配信の両方に力を入れることを強調した。

E3は11日から13日まで開催し、ゲーム機やソフトを手がける約200社が集まる。2018年の来場者数は6万9200人。今年は「プレイステーション」を手がけるソニーが出展を見送る一方で、動画配信大手の米ネットフリックスが初の参加を決めた。

今年は米国や韓国の一部地域で高速通信規格「5G」の商用利用が始まり、あらゆる場所でゲームを楽しむためインフラ整備も徐々に進む見通しだ。IT大手がゲームに注目し始めた背景にも5Gがある。

今年のE3ウィークは従来以上に、ゲームや遊びの未来を占う1週間になりそうだ。

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