2019年8月21日(水)

モルドバ大統領に停職命令、憲法裁 連立難航で混乱

2019/6/10 1:28
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【ヌルスルタン=小川知世】旧ソ連のモルドバの憲法裁判所は9日、親ロシア派のドドン大統領の職務を停止し、大統領代行に親欧米を掲げる民主党のフィリプ首相を任命した。フィリプ氏は議会を解散し、9月に総選挙を実施すると発表した。タス通信によると、ドドン氏は反発し、外国に仲介を訴えた。今後ロシアなどを巻き込んで混乱が続く可能性がある。

モルドバはウクライナとルーマニアの間に位置する。2月の議会選で、ドドン氏の親ロ派政党、社会党が議席数を伸ばした。与党だった民主党の議席数を上回ったが、単独過半数に届かず、連立交渉が難航していた。

連立政権が成立しない状態が続いたため、憲法裁は7日に議会の解散を命じた。ドドン氏はこれに応じず、社会党は民主党と対立する親欧州の政治連合「ACUM」との連立を発表、議会が新内閣を承認した。対する民主党が違憲として憲法裁に訴えた結果、ドドン氏の停職が命じられた。

ドドン氏は9日、憲法裁が民主党の影響下にあると主張し、「平和的な権力移行のために国外のパートナーに仲介を求めた」と語った。ロシアのプシュコフ上院議員は同日、民主党による「クーデターの試みだ」とドドン氏支持を表明した。欧州連合(EU)は対話による解決を求めている。

モルドバでは民主党の汚職や低い生活水準に国民の不満が高まり、社会党が支持を伸ばした。民主党を支配する大富豪とドドン氏ら反対勢力の間で対立が深まっている。

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