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維新、雪辱果たす 堺市長選 「反維新」僅差に落胆

9日投開票の堺市長選は、過去2連敗を喫していた大阪維新の会が「三度目の正直」で雪辱を果たした。4月以降、大阪府と2つの政令市の首長選に勝ち「3トップ」を独占したことになる。一方、「反維新」を前面に出した元自民党市議の陣営は猛追したものの、約1万4千票という僅差で及ばず、支援者らは落胆した。

堺市長選で当選を決め、支援者にあいさつする大阪維新の会の永藤英機氏(左)(9日午後、堺市)

「維新が大阪府市で進めてきた改革が浸透し、堺市も変えてほしいという思いが出てきたのだろう」。2017年以来2度目の挑戦で初当選した維新公認の永藤英機氏(42)は、9日夜の記者会見で勝因を分析した。

政治資金問題で竹山修身前市長が辞職したことに伴う今回の選挙。「政治とカネ」の問題の解決を訴えてきた。「全事業を再点検し、本当に市民に必要なところに税金が使われてきたか確認したい」。約10年にわたる前市長時代の市政を見直すことを強調した。

永藤氏は府と大阪市が成長戦略などを議論する「副首都推進本部会議」に加わる意向を表明。府、大阪市などが出資する「大阪観光局」にも参加する考えを示した。

維新の看板政策である大阪都構想を巡っては、堺市民の間で参加への賛否が拮抗する。永藤氏は「まだ堺市では検討もされていない。大阪市の議論を見守りたい」と述べるにとどめた。一方、同席した日本維新の会の馬場伸幸幹事長は「堺市民が求めるまちづくりの実施が先決。その後、都構想との関わりを判断してもらうときがくるかもしれない」と含みをもたせた。

落選が決まり、支援者らにわびる野村友昭氏(中央)(9日午後、堺市)

反都構想を掲げた無所属新人の元市議、野村友昭氏(45)は、投票した27万5千人の44%に当たる12万3千票を獲得。敗れはしたが永藤氏に1万4千票差まで迫った。野村氏は悔しさをにじませながらも「堺市民が都構想に反対という意思を示したことは意味があった。ありがとうございました」と支援者に頭を下げた。

都構想の住民投票を容認する方針を打ち出した自民大阪府連に反発して出馬した。記者団の取材に「出馬が遅れ、準備不足だった。都構想は非常に影響力がある制度だが、すべてを伝えるには時間が足りなかった」と敗因を分析した。

野村氏を支援してきた自民の岡下昌平衆院議員は、辞職した竹山前市長を自民が支えてきたことに触れ「今回はマイナスからのスタートだった」と振り返る。「当初は大差で敗れるとの予想もあったのに、ここまでやれたのは驚き。都構想に反対するスタンスは一切変わらない」と力を込めた。

一方、自民大阪府連の渡嘉敷奈緒美会長は9日夜に記者会見し「国政で対極にある共産党と連携しているように見えたことが敗因」と分析した。渡嘉敷会長は21日に再開される法定協議会(法定協)までに都構想に対するスタンスを明確にするとしている。「共産と立ち位置を変えて、住民投票に賛成する立場を改めて明確にする」と述べた。

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