日本産規制の見直し検討 EU、河野氏撤廃要求に
河野太郎外相は8日、茨城県つくば市で欧州連合(EU)の通商担当閣僚に当たるマルムストローム欧州委員と会談した。東京電力福島第1原発事故を受けてEUが実施している日本産食品の輸入規制を巡り、マルムストローム氏は規制見直しへ検討を進める考えを示した。河野氏が早期撤廃を求めたのに対し「日本の立場は承知している。引き続き(見直しに)取り組む」と述べた。
河野氏は英国のフォックス国際貿易相、オーストラリアのバーミンガム貿易・観光・投資相とも個別に会談した。いずれも20カ国・地域(G20)貿易・デジタル経済相会合に合わせ実施された。
河野氏は、英国のEU離脱に関し、世界経済への影響が懸念されるとして「合意なき離脱」を回避するよう改めて要請した。フォックス氏は「秩序ある離脱に向け、努力する」と語った。メイ首相の保守党の党首辞任を受けた党首選の見通しについても説明した。
河野氏は、バーミンガム氏と世界貿易機関(WTO)改革へ連携して対処する方針を確認した。〔共同〕