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米中協議「予定なし」 米財務長官、早期解決難しく

ムニューシン米財務長官は8日、米中の貿易交渉について「現時点で閣僚級協議を開く予定はない」と記者団に述べた。トランプ米大統領は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と月内に会談する意向を示しているが、貿易戦争の早期解決が難しいことを示唆した。同財務長官は「中国との取引が成立しなければ追加関税を発動する」とも改めて述べた。

記者団の質問に答えるムニューシン米財務長官(8日、福岡市)

ムニューシン氏は福岡で8~9日の日程で開く20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて訪日し、記者団の取材に答えた。同氏は福岡で中国人民銀行の易綱総裁と会談するが、貿易交渉の主導役である劉鶴副首相とは「現時点で北京やワシントンで協議を開く予定はない」と明言した。

トランプ氏は大阪で6月末に開くG20サミット後、現在は制裁対象としていない3000億ドル(約32兆円)分の中国製品に関税を課すかどうか判断するとしている。米中首脳会談は現時点で未定で、ムニューシン氏も「首脳会談は歴史的な取引になる可能性はあるが、どういう結果になるか推測はしない」と述べるにとどめた。

米中は5月10日に閣僚級協議が決裂して以降、1カ月にわたって貿易交渉が進展していない。ムニューシン氏は交渉が膠着状態にある理由を「中国が合意事項を大幅に後退させたからだ」と改めて主張した。「合意が正しいものであれば、米中両国にとって利益となり、合意できなければ追加関税を課すことになる」と述べた。

ムニューシン氏は9日にも、日本の麻生太郎財務相とも会談する予定だ。米財務省高官は日米貿易協定交渉に合わせて為替条項を議論すると表明していたが、ムニューシン氏は8日に「今回はその予定はない」と述べた。4月末の日米財務相会談で為替条項を議論しており、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表らの交渉の進捗動向を見守るとした。

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