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サニブラウンあっさり日本新 スタート磨けば9秒8台も

東京五輪で期待の20歳、陸上男子のサニブラウンがあっさりと日本最速の称号を手にした。100メートルで日本人2人目の9秒台をマークしてから約1カ月。5日の追い風参考記録を含めると今季3度目の9秒台だ。平均タイムは上がり、もはや過去に日本人スプリンターが感じてきた「10秒の壁」を壁と思わせない領域に足を踏み入れている。

その価値を倍加させているのは、陸上大国の学生王者を決める全米大学選手権が舞台だったということ。9秒86で優勝したディバイン・オドゥドゥルの背中は遠かったが、緊張感が高まる中で自己ベストを更新する3位に食い込めたのは、集中力を保てていた証左だろう。

5日は2時間の間に400メートルリレーと200メートルもこなし、この日も400メートルリレーで優勝してから50分後のレース。疲労が蓄積してもパフォーマンスは落とさなかった。さらに45分後の200メートルでは日本歴代2位の20秒08。世界選手権や五輪では予選、準決勝、決勝とラウンドを重ねるだけに体力も不可欠。その素地は十分備えているといえる。

東京・城西高時代の2015年世界ユース選手権で100メートル、200メートルで2冠を果たしたものの、16年には故障に悩まされリオデジャネイロ五輪は出場を逃した。順風満帆とはいかなかったが、オランダに武者修行にも出て17年世界選手権では200メートルで決勝に進出。フロリダ大に進学し、昨季は故障もしたが、米国の高いレベルでもまれている大器は、その才能を披露。後半にかけての大きなストライドに加え、改善されつつあるスタートをさらに磨けば、9秒8台も不可能ではないだろう。

金メダルを目指す400メートルリレーのメンバーとしても期待され、日本短距離界の主役に躍り出た。今月末の日本選手権では今季好調の桐生祥秀(日本生命)や山県亮太(セイコー)、小池祐貴(住友電工)らと争う。初の9秒台での決着が現実味を帯び、注目度が一気に高まってきた。(渡辺岳史)

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