トカゲ持ち出し2邦人逮捕 豪、密輸組織の一員か
【シドニー=共同】オーストラリア国境警備隊は8日までに、西部のパース国際空港から希少な野生のマツカサトカゲ13匹を不正に国外に持ち出そうとしたとして、51歳と28歳の日本人の男2人を環境保護・生物多様性保全法違反の疑いで逮捕したと発表した。
このトカゲは海外の闇市場で最高1万豪ドル(約75万円)で取引されるといい、国境警備隊は2人は国際的な野生動物密輸組織の一員とみている。2人はそれぞれシンガポールとマレーシアに向かおうとしていた。
5日、エックス線検査で51歳の男のスーツケース内からプラスチック容器に入れられタオルにくるまれた13匹のトカゲが見つかった。いずれも生きていたが餌や水がなく、一部は衰弱していた。
28歳の男のスーツケースからも同様の容器が見つかったほか、携帯電話にマツカサトカゲの写真があり、共犯とみなされた。
オーストラリアで野生動物の密輸は最高で禁錮10年や21万豪ドルの罰金が科される可能性がある。