2019年8月21日(水)

コープさっぽろがセミセルフレジ、宅配向けアプリも投入

2019/6/7 18:18
保存
共有
印刷
その他

コープさっぽろは2020年から、100カ所超の北海道内全店舗に「セミセルフレジ」を導入する。商品チェック後の支払い作業のみ客が自分で済ませる方式で、深刻化する人手不足の対策を急ぐ。これまで紙で注文を受けていた宅配ビジネスでは、商品を注文できるスマホのアプリを投入する。ドラッグストアやコンビニなど他業態との競争激化に備える。

コープさっぽろは宅配ビジネスを強化している(札幌市内の物流センター)

同社は7日、札幌市内で総代会を開いた。承認された19年度の事業計画の柱は業務の効率化と顧客の利便性向上だ。

セミセルフレジは20年1月から、札幌市内を皮切りに順次導入する。店舗の約半分のレジを切り替え、半年ほどかけて道内全店に導入したい考えだ。大見英明理事長は「レジスタッフの採用環境は厳しい。精算の時間が減ればスタッフの負担も減り、会計の所要時間も短くなるため満足度も上げられる」という。

ライバルのドラッグストアは利益率の高い医薬品で稼いだ利益を原資とし、大幅な食品の値下げで顧客をひき付ける。コープさっぽろはお菓子を中心に低価格で提供する専用売り場を道内約40店に設け、夏までに50店に増やす。賞味期限が迫った食品を買い取り、アウトレットとして安価で販売するコーナーも売り場面積を拡充する。

店舗外のサービスでは、8月最終週からサービスを始める予定のスマホアプリが今年度の目玉。よく買う商品を登録したり過去の履歴から注文したりする機能や、商品カテゴリー別に検索できたり注文し忘れているとアラートが鳴ったりする機能、ウェブでカタログを閲覧できる機能などを順次加えていく計画だ。

現在宅配の利用者数は約37万人で、そのうち10万人ほどがアプリを利用すると見込む。投資額は1億2千万円。「システムとの共有が紙より早くなるため、通常1週間前の注文締め切りを2日ほど延ばせ、より便利になる」と話す。注文用紙の利用が減ればコスト削減にもつながる。コープこうべ(神戸市)が開発した既存アプリを二次開発して転用する。

18年9月の北海道胆振東部地震と停電により、同社も商品廃棄など12億3千万円の被害を受けた。これを受けて上限15億円の地震保険に加入しており、費用負担は年間約4700万円という。

(光井友理)

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。