フジ・メディアHD次期社長、「視聴行動の変化に対応」

2019/6/7 14:49
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フジ・メディア・ホールディングス(HD)の次期社長に内定している金光修専務は7日、都内で記者会見し、「デジタルデバイスの多様化に伴う視聴行動の変化に対応していく」と意気込みを語った。また「HDとしては次の時代の柱となる新たなビジネスの開拓や投資も拡大する」とし、テレビ事業以外の収益源の多様化を進める考えも示した。

フジ・メディアHD次期社長の金光修氏(右)とフジテレビ次期社長の遠藤龍之介氏(7日午後、東京都港区)

フジ・メディアHDは26日の株主総会後に開く取締役会で金光氏を正式に社長に選ぶ。また中核子会社のフジテレビの社長には芥川賞作家である遠藤周作氏の長男、遠藤龍之介専務が就く予定だ。7日の記者会見には金光氏と遠藤氏が出席した。

金光氏は宮内正喜社長時代に策定したフジ・メディアHDの中期経営計画について言及し、「中期経営計画を実行し改革に取り組んできた。まずはその中期経営計画を引き続き、推し進めていくことが私のやるべ仕事だ」と述べた。

遠藤氏は「社長としてのミッションはフジテレビの視聴率を回復させ、結果として業績をさらに上げることに尽きる」と述べた。昨年後半からフジテレビの視聴率は回復傾向にあるとし、「さらに結果を出して、以前のように視聴者に愛される局として成長させていきたい」と意気込みを語った。

ただテレビ局を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。背景にあるのは広告収入の減少だ。電通がまとめた2018年の「日本の広告費」によると、インターネット広告は17年比16.5%増の1兆7589億円だった。5年連続で2桁成長となり、地上波テレビ広告の1兆7848億円(1.8%減)に迫る。19年はネットが地上波を逆転するとみられている。

広告収入の減少に加え、若者のテレビ離れやインターネット配信の台頭などテレビ局を取り巻く市場競争は一段と激しくなっている。

また4K対応や次世代通信規格「5G」、地上波とネットを同時に放送する「常時同時配信」など、テレビ業界を取り巻く環境はこれまで以上に複雑になり、想定外のスピードで変化している。

テレビ業界が変革の時代を迎える中、26日に就任する金光氏と遠藤氏の手腕が早速問われることになりそうだ。

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