2019年9月22日(日)

茨城に運慶様式の金剛像 東日本最古と東京芸大

2019/6/7 10:35
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東京芸術大は7日までに、同大が修理を手掛けている雨引山楽法寺(茨城県桜川市)の金剛力士像が、鎌倉時代に活躍した仏師運慶の流れを明確にくむ金剛力士像の中で、東日本では最古であることが分かったと発表した。東大寺南大門(奈良市)の金剛力士像などで知られる運慶の影響が広く伝わっていたことが分かるという。

修復された雨引山楽法寺の吽形の金剛力士像(6日、東京都台東区の東京芸術大)=共同

雨引山楽法寺は6世紀に開かれたとされる。金剛力士像は阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)の一対で、いずれも高さ約2.4メートル。同大は2017年から修理を実施し、彩色などを除去したところ、13世紀初頭の鎌倉時代のものと判明した。

金剛力士像の造形は、運慶の写実的な様式をよく捉え、足首が細く、腰の位置が高い。運慶の弟子が手掛けたとされる興福寺(奈良市)の金剛力士像に似ているという。

神奈川県立金沢文庫の瀬谷貴之主任学芸員(仏教美術史)によると、運慶の様式が直接表れていることから、その存命中に弟子や影響下にある者が手掛けたとみられるといい、「金剛力士像で、これほどはっきりと影響が分かるものはこれまで東日本ではなく、意義が大きい」と指摘する。

吽形の金剛力士像は7~11日、東京都台東区の東京芸術大大学美術館陳列館で公開される。〔共同〕

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