2019年9月20日(金)

メキシコ、グアテマラ国境へ治安部隊 米の関税回避狙い

2019/6/7 6:00
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【メキシコシティ=丸山修一、ワシントン=鳳山太成】トランプ米政権が中米からの移民対策を促す追加関税の発動を10日に計画していることを受け、メキシコ政府は対応策の一つとして、グアテマラとの国境付近に6千人の治安部隊を配置すると提案した。メキシコのエブラルド外相が明らかにした。国境の警備強化で中米からメキシコ経由で米国を目指す不法移民を抑制し、追加関税の発動を回避する狙いだ。

不法移民を拘束する移民当局の職員(5日、チアパス州)=ロイター

不法移民を拘束する移民当局の職員(5日、チアパス州)=ロイター

米、メキシコの両政府は6日、ワシントンで2日目の協議を開いた。ペンス米副大統領は同日「いくつかの進展があった。前向きだ」と述べ、メキシコ側が提案した不法移民対策を評価した。だが、提案が関税発動を取りやめるのに十分かどうかを判断するのはトランプ大統領だと指摘した。トランプ氏は7日、欧州歴訪を終えて帰国する。

メキシコが派遣を提案したのは、ロペスオブラドール政権で治安対策のために創設された軍と警察などで構成する「国家警備隊」だ。現在、グアテマラとの国境付近では警察や移民当局がパトロールを実施しているが、十分でなく、毎日のように中米からの不法移民が大量に流入している。国境付近に大規模な国家警備隊を配置し、不法な流入を防ぎたい考えだ。

トランプ政権は5月30日、移民対策の不備を理由に、メキシコからのすべての輸入品に追加関税を課すと表明した。10日に5%で、メキシコ側の対応次第では最大25%まで引き上げる。米国を目指す中米移民の抑制をメキシコに求めている。

メキシコは5日、グアテマラと接する南東部チアパス州で中米からの500人規模の移民集団を拘束した。6日には移民の人身売買に関係したとして、複数の個人や法人の銀行口座を凍結した。

米、メキシコ両政府はメキシコ経由で米に不法に入国し、保護申請手続きを求めるグアテマラやエルサルバドル、ホンジュラスなどからの移民をメキシコを含む第三国で待機させる案についても話し合ったもようだ。

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