2019年9月16日(月)

アマゾンCEO、「宇宙の次世代インフラ目指す」

2019/6/7 3:41 (2019/6/7 4:11更新)
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【ラスベガス=中西豊紀】米アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は6日、同氏が個人で保有する宇宙旅行ベンチャー「ブルーオリジン」について「次世代の宇宙インフラだ」と述べた。地球と月などとの移動を格安に商用化しその上での産業の広がりを促す。ネット小売りのインフラをつくった同氏の視線はさらにその先にあるようだ。

米ラスベガスで開催中の自社イベントに登壇したアマゾンのベゾスCEO

米ラスベガスで開催中の自社イベントに登壇したアマゾンのベゾスCEO

4~7日にかけてラスベガスで開かれている人工知能(AI)やロボット関連技術に関するイベント「リ・マーズ」で講演した。

ベゾス氏は5月、ブルーオリジンを通じて月面着陸計画を発表した。月にこだわる理由としてベゾス氏は「資源が豊富。さらに地球から3日で着く」と発言。人口増などを想定し「地球を守るためには人は地球に住んでも、重工産業は月など宇宙に移る必要がある」との持論を展開した。

ブルーオリジンは再利用が可能なロケットをつくっており、ベゾス氏はこれを「商用の飛行機のようなもの」と指摘する。さらにベゾス氏は「ブルーオリジンを通じた私の使命は(宇宙移動の)インフラをつくることを助けることだ」と述べ、地球を越えた移動が簡便になることで新たな産業が生まれる可能性を示唆した。

ブルーオリジンは2024年までに月面探査を予定している。ベゾス氏の計画の実現性はわからないが、同氏は「1994年にアマゾンが少ない元手で起業できたのは既存の配送網があったから」と述べている。宇宙の移動網を「インターネット」や「物流」などの産業インフラとみなす発想は、自身の経験で培われているようだ。

ベゾス氏は有人宇宙旅行の実現に向け、私財を投じて2000年にブルーオリジンを設立した。大型ロケットを使った有人宇宙飛行の実現を目指しているほか、ロケット打ち上げコストの低減に向け、宇宙船カプセルを使った宇宙旅行の開発にも取り組んでいる。

一度宇宙に飛ばしたロケットが再び地球に戻ってくるシステムなどの開発も進めており、テスラのイーロン・マスク氏が保有するスペースXと並んで「宇宙」を産業化させる担い手のひとつとされている。

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