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筑波大、細胞がアレルギー発症抑える仕組み解明

筑波大学の渋谷彰教授らは食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などアレルギー症状の原因となる肥満細胞の活性化を細胞が自ら抑える仕組みがあることを見いだした。肥満細胞の膜の外側に出るリン脂質とたんぱく質が結合すると様々な化学物質の放出が抑えられるという。

アレルギーは原因物質が体内に入ると抗体が作られる。肥満細胞がこれらと結合すると炎症反応を誘導する化学物質が放出されて症状が出る。

研究グループは、細胞が死滅する際に膜の外側に出る「フォスファチジルセリン(PS)」というリン脂質が生きた肥満細胞でも出ることを発見した。PSが肥満細胞の細胞膜上のたんぱく質「CD300a」と結合すると、化学物質の放出を抑えることがわかった。このたんぱく質を欠損したマウスは正常のマウスに比べて、全身性アレルギー反応であるアナフィラキシーの症状の回復が遅れた。

世界の人口の25%が食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などにかかっている。従来は化学物質の働きを抑える薬を中心とした対症療法が行われてきた。研究グループは5年程度をめどに製薬会社とPSと結合するたんぱく質の働きを強くする新薬の実用化を目指す。

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