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なでしこ、復権なるか 女子サッカーW杯8日開幕

2019/6/6 17:17
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サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が再び世界へ挑む大一番が巡ってきた。7日(日本時間8日)に開幕するワールドカップ(W杯)フランス大会で2大会ぶりの優勝を目指す。2016年リオデジャネイロ五輪予選敗退の悪夢から3年。来年の東京五輪も見据え、大幅に世代交代を進めたチームが復権に向けた戦いに臨む。

攻撃の中心を担う長谷川(11)は初めてのW杯に臨む(2日、ルトゥケ)=共同

攻撃の中心を担う長谷川(11)は初めてのW杯に臨む(2日、ルトゥケ)=共同

「難しい挑戦ではあると思うが、優勝を目指さない限り手に入れることはできない」。日本代表を率いる高倉麻子監督はメンバー発表の記者会見で勇ましく宣言した。8年前の初優勝、4年前の準優勝という直近2大会の成績を考えれば当然の目標設定とはいえ、ハードルは非常に高いといわざるを得ない。

現在の7位という世界ランクは掛け値なしの現在地を示している。1位米国や2位ドイツなど上位6カ国に対する戦績は、高倉監督が就任した16年4月以降で1勝8敗4分け。昨年のアジア大会は制したが、世界トップクラスとの差が開いているのは否めない。今年に入ってからもW杯1次リーグで対戦するイングランドに0-3で敗れるなど苦しい状況が続く。

欧州を中心として女子サッカーのレベル向上は男子以上に急速に進んでいる。W杯4大会連続出場となるベテラン、阪口は「スピードやフィジカルの変化は何年も前からあった。近年はそれに加えてテクニックやコンビネーションもすごく高まってきている」と語る。ボール扱いのミスや連携の粗が減り、攻撃の精度は目に見えて上がった。

そんな進化にさらされる日本の泣きどころが両サイドの守備だ。爆発的な速さと技術で突き破られ、高さのあるFWへクロスを供給される危険な場面が頻発している。

「あれだけスピードがある選手に1対1で全部対応しきれるかというと、たぶん違う」と、左SB鮫島は複数での対応の重要性を説く。2人、3人で囲い込み、ボールを奪いきることができれば、そこからカウンター攻撃にもつなげられる。

そのために必要なのが前段階の作業だ。「狙うべきところを絞れるから人数もかけられる。前線からの追い方は重要なポイント」と鮫島。追い込み漁のようにボールを狩り場へ誘導するには、DFからFWまでサボることなく意思統一を図らねばならない。

得点力とボール奪取力を兼備するオールラウンダーだった澤穂希、流れを読む目と技術に秀でた宮間あやらの名手を擁した前世代と比べると、傑出した個の存在は見当たらない。ただ、平均年齢24歳という若いチームは世界の経験値は豊富だ。

攻撃の核となるMF長谷川ら6人は、高倉監督が率いた14年のU-17(17歳以下)W杯の優勝メンバー。最若手のFW遠藤やCB南ら4人は代表キャップ数が1桁ながら、昨年のU-20W杯で優勝を経験している。

頼もしい後輩たちについて22歳の右SB清水は「個性派ぞろいというか、スピードだったりヘディングだったり、いろんな武器を持っている。思い切りの良さはすごい」と評する。勢いや爆発力は短期決戦を勝ち抜く大きな力となり得る。

「壁に当たった方がいい。もがいて、ぎりぎりのところで力を発揮することができれば。来年の東京五輪でも計り知れない重圧がかかってくると思うので」と高倉監督。逆境を耐え忍んで勝つという、なでしこの伝統を受け継げるか。(本池英人)

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