下水道処理施設の奮闘紹介 仙台で企画展、津波で壊滅

2019/6/6 10:03
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東日本大震災の津波で壊滅した仙台市の下水道処理施設を巡り、被災後の職員の奮闘を伝える企画展「それでも、下水は止められない」が市内の「せんだい3.11メモリアル交流館」で開かれている。普段注目を浴びることの少ない下水道施設職員が、市民の暮らしと海の環境を守る姿に「感動した」との声が上がり、4月14日までだった展示期間を7月7日まで延長した。

 東日本大震災で被災した仙台市の下水道処理施設の職員の奮闘を伝える企画展(5月、仙台市の「せんだい3.11メモリアル交流館」)=共同

施設は「南蒲生浄化センター」。東北最大規模で、市の下水の約7割に当たる1日約30万トンを処理する。

海岸から約500メートル地点にあり、震災では10メートル以上の津波が襲った。職員らは4階建ての屋上に逃れて無事だったが、設備は機能停止。海への放水ルートを確保しなければ、市内が下水であふれかねない事態に陥った。

震災翌日、職員6人が余震と津波の恐怖の中、何年も使われていない旧水路のゲートへ向かい、さび付いたハンドルを回してルートを確保した。

企画展では、こういった被災直後の様子から、2016年の新施設完成までをパネルやインタビュー映像で振り返る。企画した交流館の石川倫代さん(48)は「忘れられがちな下水と、そこに関わる人々の思いを知ってもらえたら」と話した。〔共同〕

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