2019年6月27日(木)

オオスナモグリ発見か 絶滅したはずの甲殻類

社会
2019/6/6 9:48
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化石でしか存在が知られず、絶滅したと考えられていた甲殻類オオスナモグリとみられる生物が静岡と高知の干潟で見つかったと、千葉県立中央博物館(千葉市)が5日、明らかにした。6日から30日まで標本を公開する。

静岡県沼津市で見つかったオオスナモグリとみられる生物の標本(千葉県立中央博物館提供)=共同

静岡県沼津市で見つかったオオスナモグリとみられる生物の標本(千葉県立中央博物館提供)=共同

博物館によると、オオスナモグリははさみを持つ甲殻類で、関東から沖縄の78万年から8万年ほど前の地層で化石が見つかっている。2016年に高知県土佐市で、17年に静岡県沼津市で、地元の研究者らが特徴が似た計4匹を捕獲した。

同博物館の駒井智幸・動物学研究科長と共同で4匹を分析した結果、大きな個体は全長が約10センチあり、現存する一般的なニホンスナモグリの約1.5倍だった。はさみの形などがオオスナモグリの化石と一致し、ニホンスナモグリとはDNAの配列が異なっていた。

オオスナモグリについては17年の学会で「熊本県天草市の海底の堆積物から500~400年前のはさみの殻が見つかった」との報告があり、現存していると考える研究者もいたという。

駒井研究科長は「当初は新種だと思っていたので、驚いている。生態の研究を進める必要がある」と話した。スナモグリは種類によって、干潟や海底に1メートル以上の巣穴を掘るため、これまで発見されなかった可能性があるという。〔共同〕

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