日経平均終値、2円安 値幅は令和で最小
6日の東京株式市場で日経平均株価はわずかながら反落し、前日比2円6銭(0.01%)安の2万0774円4銭で終えた。米国による対メキシコ関税発動に対する警戒感が根強く、様子見姿勢を決め込む投資家が多かった。
朝方に売り先行で始まった後は短期志向の投資家から買いが入り、底堅い展開となっていた。今週に入って米株式相場が戻りを試すなか、日本株の出遅れ感に着目した買いが相場全体を支えた。だが、大引け前にかけては日経平均の上値の重さが意識され、再び売りに押される展開となった。外国為替市場で円が対ドルでじり高となったのも売りを促した。
不正移民問題を巡る米国とメキシコの協議は進展がみられない。協議はきょう再開する予定だが、トランプ米大統領は合意に至らなかった場合、10日にメキシコからの輸入品すべてに5%の関税を課す姿勢を崩しておらず、日産自など自動車株の一部に売りを誘った。
日経平均のきょうの値幅(高値と安値の差)は96円44銭で令和に入って最小だった。
JPX日経インデックス400は小幅反落した。終値は前日比41.89ポイント(0.31%)安の1万3566.27だった。東証株価指数(TOPIX)は5.17ポイント(0.34%)安の1524.91で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8427億円、売買高は10億6841万株と低調だった。東証1部の値下がり銘柄数は1400と、全体の6割超だった。値上がりは649、変わらずは92銘柄だった。
マツダ、三菱自、ホンダが下げ、東エレク、安川電も下落した。一方、ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、テルモ、楽天が上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕