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伊首相「欧州委と建設的な対話望む」 財政運営めぐり

【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリアのコンテ首相は5日、欧州連合(EU)の欧州委員会が同国の財政悪化を警告したことを受け「欧州委と建設的な対話をしたい」との声明を発表した。国内総生産(GDP)に対する2019年の財政赤字の比率は2.1%と現在の計画より低くなる見通しを示した。ただ財政悪化への懸念はなお強く、EUとの対立の火種はくすぶっている。

欧州委はイタリアの財政がEUの基準を逸脱しているとし、同国への制裁手続き入りが「正当化される」との報告書をまとめた。GDPの0.2%にあたる約35億ユーロ(約4200億円)の制裁金などが科される可能性が出ている。

伊首相官邸は「EUと合意した目標達成のために、欧州委と建設的な対話を望んでいる」とするコンテ氏の声明を発表した。コンテ氏は現在、ベトナムを訪問している。

EUは加盟国にGDP比で財政赤字を3%以内にするよう求めている。イタリアは直近で19年は2.4%になるとしていたが、今回、コンテ氏は2.1%に改善するとの新しい予測を示した。支出削減や国営企業からの配当収入の増加などを見込んでいるもようだ。

今後、伊政府は制裁手続きの回避に向け欧州委と協議に入るが、折り合いがつくかは不透明だ。政権内で影響力の強いサルビーニ副首相は大規模な減税に意欲を示している。景気停滞を理由に20年に予定している付加価値税(消費税に相当)の引き上げも見送る可能性があり、抜本的な財政改善の道筋は見えていない。

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