埼玉県知事選、大野氏が出馬表明、自民は青島氏に要請へ

2019/6/5 20:30
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8月25日投開票の埼玉県知事選への立候補を巡る動きが加速してきた。国民民主党の大野元裕参院議員(55)は5日、無所属での知事選出馬を表明した。独自候補擁立を目指す自民党埼玉県連は同日、元プロ野球選手でスポーツライターの青島健太氏(61)に立候補を要請する方針を決めた。上田清司知事(71)はまだ進退を表明していないが、判断の時期が迫りつつある。

「経験と埼玉県に対する情熱を使って10年後の埼玉県のビジョンをつくりたい」。大野氏は5日午後、埼玉県庁で記者会見し、参院議員を辞して知事選に出馬する意向を正式に表明した。幅広い支持を得るため近く国民民主党を離党し、無所属で立候補する方針だ。

会見では急速に進む少子高齢化などの県政課題を挙げ「右肩上がりだった埼玉経済が今後、徐々に失速する状況を放置するわけにはいかない」と強調した。2003年から続く上田県政に一定の評価をしつつ「そのままでは10年間もたない」と指摘。上田知事が自ら多選自粛条例を定めたことに触れ「条例は重い。自分で責任を取らなければならない」とも語った。

大野氏は4年前の前回知事選で上田知事が後継として出馬を打診したが、調整できなかった経緯がある。今回に関しては「問うのは国民だ」として後継指名を否定し、まだ去就を明らかにしていない上田知事が出馬した場合でも、選挙戦で争う意向を示した。

大野氏の表明と連動するように、この日は上田知事と対立する自民党にも動きがあった。県連は元プロ野球選手の青島氏に出馬要請する方針を決めた。県連内には現在の自民党川口支部を設立した祖父を持つ大野氏を推す声もあったが、最終的に一部の幹部が野党出身者ではない独自候補の擁立にこだわった。

新潟市出身の青島氏は埼玉県立春日部高校卒業後、慶応大野球部などを経てプロ野球ヤクルトに入団。1985年から89年までプレーし、引退後はスポーツライターとして活動している。一定の知名度はあるものの、政治家としての手腕は未知数だ。

これまで県知事選への出馬を正式表明した主要候補は希望の党を離党した行田邦子参院議員(53)だけだった。事態が一気に動いたことで、今後は上田知事がいつ、どんな決断を下すのかにさらに注目が集まる。上田知事はこの日も、県庁内で記者団の取材に「どなたが出てもやる時はやるし、やらない時はやらない」と述べるにとどめた。

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