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日鉄ステンレス、冷延薄板の受注見合わせ 6月のニッケル系

2019/6/5 19:39
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日鉄ステンレスはステンレス鋼板の国内流通(店売り)向けの6月契約分について主要品のニッケル系冷延薄板の受注を見合わせる。見合わせは異例。輸入鋼材の流入で流通在庫が高水準にあり受注見合わせで需給を引き締める。

ステンレス鋼板の国内在庫に過剰感が高まっている

クロム系薄板やニッケル系厚板の6月契約分については受注する。クロム系薄板の6月契約価格は前月比で横ばいとする。ニッケル系厚板は原料のニッケルの国際価格の下落を踏まえ、前月契約分から1トン5千円(約1%)引き下げる。

ニッケル系冷延薄板は日鉄ステンレスの店売り向け出荷の大半を占める。全国ステンレスコイルセンター工業会によると国内在庫率(在庫量を販売量で割った値)は直近4月に5カ月連続で2.5カ月超で「市場では過剰感がさらに強まっている」(日鉄ステンレス営業本部)。需給均衡の目安とされる2カ月を大きく上回り続けている。

同社が在庫の高止まりの一因とするのが輸入鋼材の増勢だ。米国との貿易摩擦で景気が減速した中国での需給の緩みなどを背景に韓国や台湾、中国からの流入が目立つ。4月の輸入冷延鋼材の入着量も1万トン規模の高水準が続いている。

国内需要が一部で盛り上がりを欠いていることも一因だ。中国への輸出が多い半導体関連産業などに向けたステンレス薄板の出荷は鈍化。住宅着工の伸び悩みも厨房設備向けの鋼板需要を停滞させている。

同社の受注見合わせは単月の措置で、7月は未定という。ステンレス鋼板の流通価格(東京・「SUS304」・厚さ2ミリ)は現在1トン35万5千円前後。日鉄ステンレスの措置が国内在庫の引き締まりと市況の維持につながるかが焦点となる。

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