2019年6月17日(月)

関西発「スポーツCAFE」

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ゴルフ・中西、声でファン和ます

2019/6/9 6:30
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男子ゴルフ界に新たに個性が際立つ選手が登場した。大阪府出身の中西直人。女子の大山志保の売りが派手なガッツポーズなら、中西のそれはギャラリーへの声かけだ。

5月23~26日に行われた関西オープン選手権(奈良・KOMAカントリークラブ)。フェアウエーを捉えた一打に「ナイスショット」の声が上がると、中西はよく通る声で「ありがとうございます!」。大半の選手は小さく片手を上げたり、帽子のつばに手をやったりして声援に応える一方、中西は明瞭に感謝の弁を述べる。グリーン上で丁寧に一礼したり、大きく手を上げたりと表現方法も多彩だ。

中西(左)の観衆への声かけは男子ツアーの名物になりつつある=共同

中西(左)の観衆への声かけは男子ツアーの名物になりつつある=共同

2日目、通算9アンダーで今平周吾と並ぶ3位に浮上。多くのギャラリーがついた3日目は実に華やかなラウンドだった。同組の飛ばし屋、星野陸也が豪快にドライバーを振ると、関西弁で「あない飛ばされたら力が入っちゃう」。ギャラリーを和ませた後の自身の第1打はラフへ。「あんなもんで許してもらえますか」と笑いを誘った。

声かけは劣勢の時も変わらない。17番(パー5)を6打で終えると「ボギーでした。すみません!」。パーセーブに失敗した選手の周りには近寄りがたい空気が漂うものだが、笑顔を絶やさない中西にはギャラリーが平気で近づき「次、頑張って」「ここからやで」と激励。そのたびに中西は「ありがとうございます!」。その一言が聞きたくて同行する観客が一人、また一人と増えていった。

モットーは「ギャラリー第一」

大阪府岸和田市出身の30歳。日大時代に関西アマチュア選手権を制するなどし、2010年10月にプロ転向。長く下部ツアーを主戦場にプレーしてきた。18年の予選会ランキングで上位に入り、今年のレギュラーツアー出場権を獲得。弾道測定器を購入するなどしてショットを磨き、関西オープンで自身初の最終日最終組に食い込むまでになった(最終成績は11位)。

ラウンドでの声かけを始めたきっかけは17年の予選会。望んだ成績を残せず沈んでいたところ、「僕以上にポジティブ」という妻の愛莉さんに「人生、楽しまないと損やで」と言われた。自身が楽しむだけでなく「ギャラリーにも楽しんでもらうには」と考えた結果、自然と声を発するようになったという。

「いい意味でも悪い意味でも笑ってもらえる方がいい。楽しく見てもらおうと思っている」と中西。人一倍の律義さと距離感の近さがあるだけに、安定して上位に入るようになれば、たちまち全国区になる可能性も。「ギャラリー第一」がモットーのエンターテイナーから目が離せない。

(合六謙二)

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