2019年8月23日(金)

セブンと日本コカ、100%再生のペット容器

2019/6/5 17:50
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セブン&アイ・ホールディングスと日本コカ・コーラは5日、100%リサイクル素材のペットボトルを使った緑茶飲料を発売すると発表した。10日に販売を始める。セブン―イレブンなど店頭で回収したペットボトルを粉砕・洗浄しペット容器として再生する技術を使う。廃プラスチック問題への関心が高まる中、新たな取り組みで積極的な対応を打ち出す。

セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長と日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長は再生ペットボトルについて共同会見を開いた。(5日、東京・千代田)

セブン&アイと日本コカの共同企画商品「一(はじめ)緑茶 一日一本」の容器を100%リサイクル素材の「再生ペットボトル」に切り替える。特定の小売りとメーカーがこうした回収と商品化の仕組みを作るのは初めてという。

同商品は2017年に発売した機能性表示食品で、体脂肪減らす効果をうたう。店頭想定価格は500ミリリットル税別118円で、容器を変更しても価格は据え置く。

セブン&アイは15年から家庭で使用した空ペットボトルを圧縮して回収する機器をコンビニなどに設置してきた。現在はセブンイレブンに300台を置き、今後は年間1千台ペースで増やす。

回収したペットボトルは従来もリサイクルしてきたが、最終的にどう活用しているか分かりづらかった。消費者が店に持ち込んだ空き容器が再生ペットボトルで店頭に商品として並ぶことで、リサイクルへの意識が高まるとみている。セブン&アイの井阪隆一社長は「リサイクルのプロセスを形として見てもらうことが有効だ」と説明する。

日本はペットボトルのリサイクル率や回収率が欧米などに比べ高い。ただ再生ペットボトルの普及率はまだ1割にとどまる。今後は国内で生産できる設備を増やすほか、回収の際に飲み残しやごみなどの異物混入をなくすなど消費者意識の向上も求められる。

廃プラ問題への関心が高まる中、飲料各社は環境対応に力を入れている。サントリーホールディングスはプラスチックリサイクルの協栄産業(栃木県小山市)と組んで効率的に再生ボトルを生産できる技術を開発。20年春には新ラインも稼働させる。

アサヒ飲料は30年までにキャップなども含めたペットボトル重量の60%で再生素材、植物由来素材などの使用を目指し、キリングループは27年までに国内のリサイクル素材使用率を5割に高める目標を掲げる。伊藤園も30年までに主力商品「お~いお茶」のペットボトルを全て再生素材にする。

(柏木凌真)

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