古戦場に家康や三成コース 関ケ原、史跡で拠点づくり

2019/6/5 10:27
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天下分け目の激戦が繰り広げられた関ケ原古戦場(岐阜県関ケ原町)で、史跡を生かした観光拠点づくりが進められている。徳川家康や石田三成ら代表的な7人の武将に焦点を当てた周遊コースを新設、解説板や資料館の展示を増やして史跡の紹介も充実させた。町歴史民俗資料館は「好きな武将、ご当地の武将の思いを感じて歩いてほしい」と来訪を呼び掛ける。

2020年7月に開館予定の岐阜関ケ原古戦場記念館のイメージ(岐阜県提供)=共同

町と県は2015年3月、関ケ原のブランド力で地域活性化を図るため、古戦場の再開発計画「関ケ原古戦場グランドデザイン」を策定した。

計画では戦国武将ファン「歴女」がブームの中で女性客が取り込めず、男性客や一人で訪れる比率が高いと指摘。市場やリピーターを拡大するため、古戦場の景観づくりや戦いの物語を伝える工夫、歴史学習につながる知識習得を課題とした。

「徳川家康コース」は、東軍の家康が本陣を桃配山から移動させたことに着目し、進軍ルート約8キロを約2時間で歩く想定だ。「石田三成コース」は笹尾山の陣跡や盟友・大谷吉継の墓などを巡り、「島津義弘コース」は西軍敗退時に敵中突破した過程をたどる。

同資料館の飯沼暢康館長(62)は「史跡が残るからこそ、次第に追い込まれる三成の心情を想像できる」と強調する。

歴史ファン以外でも楽しめるよう史跡ごとに解説板を設け、目的地の方向を大きな矢印で表示するなど誘導は分かりやすさを重視。戦国時代のイメージを出すため、案内板は黒色で統一した。

関ケ原町は本州のほぼ中央に位置する。JRの駅や名神高速道路のインターチェンジがあり、交通の便の良さを生かして、00年代初めまでは遊園地などレジャー施設で誘客を進めたが、うまくいかなかった。

計画の集大成となる県の「岐阜関ケ原古戦場記念館」は来年7月に開館予定だ。町の担当者は「地元住民と連携して関ケ原の潜在力を高めていきたい」と話している。〔共同〕

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