2019年8月26日(月)

豊田通商、福島県楢葉町と立地協定、水酸化リチウム工場の建設で

2019/6/4 20:20
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豊田通商は4日、福島県楢葉町と車載電池などの原料である「水酸化リチウム」の工場建設で立地協定を結んだ。2021年前半から稼働する計画で、生産能力は年間1万トンと、日本最大級となる見通し。

豊田通商はオーストラリアのリチウム資源開発会社であるオロコブレと連携。楢葉町に設立した新会社「豊通リチウム」を通し同町の工業団地内に工場(敷地面積約1万6000平方メートル)を建設する。総事業費は約90億円で新規採用などで50人以上の従業員を見込む。

東京電力福島第1原発事故による避難指示が解除され、楢葉町の人口が回復途上にあるなか、松本幸英町長は「若者の帰町意欲を高める上で締結は明るい話題」と語った。

リチウムは電池の正極材の主要原料。特に水酸化リチウムは高容量化が求められる電気自動車(EV)用の電池向けに需要拡大が見込まれる。

楢葉町の新工場では豊田通商とオロコブレがアルゼンチンで生産する炭酸リチウムを原料に水酸化リチウムに加工。国内を中心に電池部材を生産するメーカーなどに供給する。

豊田通商とオロコブレは14年からアルゼンチンのオラロス塩湖で炭酸リチウムの生産を開始。現在は年1万7500トンの生産能力を持つ。20年には設備を増強する計画で生産能力は2.4倍の4万2500トンとなる見通し。17年の世界需要をベースにすると、2割を確保できる規模となる。

4日の記者会見で豊田通商の片山昌治金属本部最高執行責任者(COO)は「(電動車市場の拡大という)世の中のトレンドにマッチした事業で成長性に自信がある」と語った。

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