京東、中古スマホのスタートアップに出資 550億円

2019/6/4 19:30
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【上海=松田直樹】中国ネット通販大手の京東集団(JDドットコム)は、中古のスマートフォンの買い取りを手がけるスタートアップ企業「愛回収」に5億ドル(約550億円)を出資した。中古品市場は消費者の関心が最近高まっている成長市場で、アリババ集団なども同市場に参入している。本業のネット通販の不振に苦しむ京東は、新たな収益の柱に育てたい考えだ。

京東が筆頭株主となった愛回収は現在、全国約300店でスマホの買い取りサービスを展開している(上海市の店舗)

京東は、今回の出資で愛回収の筆頭株主となった。出資比率は明らかにしていない。愛回収は、アプリや約300ある実際の店舗を通じてスマホの買い取りサービスを全国で展開している。スマホを売却した客は、愛回収で新品のスマホを購入することもできる仕組みで、その手軽さから人気を集めている。

京東は愛回収への出資を通じ、傘下企業が展開する中古品事業との相乗効果も狙う。具体的には、京東傘下でフリーマーケット(フリマ)アプリを手掛ける「拍拍」を、今回出資した愛回収と経営統合させる。愛回収が得意の中古スマホの買い取りと、拍拍が主力の衣料品や家電などの幅広い中古品の取り扱いとを融合し、事業拡大を狙う。

中古品市場を巡っては、京東とライバル関係にあるアリババも最近、スマホ買い取り店舗「閑魚小站・回収宝」を増やし、事業を強化している。急拡大したネット通販市場の鈍化が鮮明となるなか、各社とも急成長する中古品取引のサービスを強化するなど動きが加速している。

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