長期金利、2年10カ月ぶり低水準 円は一時107円台に

2019/6/4 12:11
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4日午前の債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りがマイナス0.105%となり、2016年8月以来、約2年10カ月ぶりの低水準になった。同日の東京外国為替市場では円相場が一時、約5カ月ぶりの水準となる1ドル=107円台まで上昇した。

米国と中国などの貿易摩擦で世界景気の悪化懸念がくすぶる中で投資家のリスク回避姿勢が強まり、円や日本国債といった安全資産が買われている。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊氏は長期金利の低下について「貿易摩擦の再燃に加え、米国を含む世界的な金利低下も要因」と指摘する。

トランプ米大統領は5月30日、メキシコ製品に対して追加関税をかけると表明した。米国が中国だけでなく他国に向けても通商問題で再び強気の姿勢を見せたことで、世界景気への影響が懸念されている。

米国では利下げ観測も急速に広がっている。セントルイス連銀のブラード総裁は3日の講演で、利下げは「近く是認されるかもしれない」と述べた。みずほ銀行の唐鎌大輔氏は「1ドル=110円を割る水準では実需のドル買い・円売りも入りやすい。さらに円高が進むかどうかは米金利動向にかかっている」と話す。

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