アップル、「iTunes」を機能別に分割 次期OSから

2019/6/4 5:50
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【シリコンバレー=白石武志】米アップルは3日、パソコン向けの音楽・動画コンテンツの管理アプリ「iTunes」について、今秋に提供を始める最新の基本ソフト(OS)には搭載しないと明らかにした。今後は主力の「iPhone」と同様に、音楽や動画などのサービスごとに専用のアプリを用意する。データ管理の主体がパソコンからモバイルへ移行していることに対応する。

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アップルは最新のMacOSではiTunesを搭載しないと明らかにした=AP

アップルは最新のMacOSではiTunesを搭載しないと明らかにした=AP

米カリフォルニア州サンノゼ市で開いたソフトウエア開発者向けイベント「WWDC」で発表した。アップルは現在、iPhoneなどの携帯端末上では「ミュージック」や「TV」、「ポッドキャスト」などサービスごとに異なるアプリを提供している。今秋から提供を始める新しいパソコン向けのOS「Mac OSキャタリナ」ではiTunesの機能を分割し、携帯端末と同じアプリを搭載して操作性を改善するという。現行OSやマイクロソフトの「ウィンドウズ」など他社製OS向けのアプリについては言及しなかった。

アップルは携帯型音楽プレーヤー「iPod」の発売にあわせ、2001年にiTunesのサービスを始めた。音楽や動画のほか、「ポッドキャスト」と呼ばれるニュースや語学学習などの音声ファイルをダウンロードできるアプリで、パソコンにiPodなどを接続してコンテンツを同期する機能も備えている。

これまではCDに代わるコンテンツ配信の仕組みとして音楽産業などのデジタル化に貢献したが、近年は定額で使い放題となるストリーミング型の音楽・動画配信サービスが主流となり、ダウンロード型のサービスであるiTunesの利用は伸び悩んでいたもようだ。同じアプリの中で音楽や動画など様々なコンテンツを扱うことの煩雑さを指摘する声もあった。

アップルは同日、タブレット端末「iPad」向けの専用OS「iPad OS」を今秋から提供する計画も表明した。従来のiPadはiPhoneと共通のOSを採用していたが、大きな画面を使って同時に2つの操作画面を表示する機能を強化するなど、パソコン並みの操作性を持たせるという。

音楽や映像制作向けのデスクトップパソコンの最上位モデル「Mac Pro」を今秋に発売することも発表した。最大で28のコア(中枢回路)の半導体を搭載可能で、本体価格は5999ドル(約64万円)から。画質を高めつつ、反射による映り込みなどを抑えた32インチのディスプレーの価格は4999ドルから。

アップルは年1回のWWDCでiPhoneなど各製品のOSの新機能を紹介しており、今後のアップルの製品・サービス戦略を示すのが恒例となっている。

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