スーダン軍がデモ隊排除を強行、衝突で30人超死亡

2019/6/4 5:22
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【ドバイ=岐部秀光】ロイター通信によると、4月の軍事クーデター後、市民が民主化を求めてデモを続けているスーダンの首都ハルツームで3日、軍がデモ隊の排除を強行して30人以上が死亡した。クーデターで長期支配を続けたバシル大統領が失脚後、最悪の暴力事件となった。デモを組織したグループは軍が発砲したと指摘、「虐殺行為」と非難した。

3日、ハルツームで炎上するタイヤをみつめるデモ参加者=AP

クーデター後に軍が主導してつくった暫定軍事評議会とデモ隊との間の民政移管をめぐる交渉は暗礁に乗り上げている。今回の衝突により、交渉の早期再開は一段と困難になったとみられる。

テレビ映像では、デモ隊のテントが炎上し煙が上がる様子が伝えられた。インターネットは接続が困難になっており、軍が市民のネット利用を制御しようとしている可能性が指摘されている。

国連報道官は「市民に対する過剰な暴力が用いられたのは明白だ」と述べ、軍を批判した。英国のシデク駐スーダン大使も「こうした攻撃について(軍は)なんの言い逃れもできない」と述べた。米大使館も「責任は暫定軍事評議会にある。彼らが責任ある形でスーダンの人々を導くのは不可能だ」と指摘した。

バシル氏が長期の強権政権を続けたスーダンでは、昨年12月から反政府デモが拡大。軍がデモに同調し、バシル氏は権力の座から転落した。

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