2019年8月21日(水)

伊首相「辞任の用意も」、捨て身で与党に対立解消要求

2019/6/4 4:53
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【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリアのコンテ首相は3日に記者会見し、意見対立が続く連立与党に対立を解消するよう求めた。関係修復ができなければ「私は辞任する用意がある」と警告した。政権内の亀裂を埋めるために捨て身の姿勢をみせた形だが、効果を発揮するかは不透明だ。

記者会見するイタリアのコンテ首相(3日、ローマ)=ロイター

記者会見するイタリアのコンテ首相(3日、ローマ)=ロイター

イタリアのポピュリズム(大衆迎合主義)政権は、左派「五つ星運動」と極右「同盟」の2つの政党で構成している。両党は2018年6月の政権発足当初から生活支援策、移民問題、インフラ工事などで意見が合わず、五つ星のディマイオ党首と同盟のサルビーニ党首は頻繁に衝突していた。

多額の公的債務を抱えるイタリアの財政悪化への懸念は強く、欧州連合(EU)のルールに違反する可能性が高まっている。欧州委員会は5日に同国に財政運営の是正を勧告する見通しで、従わなければ制裁手続きを発動する可能性がある。

コンテ氏は記者会見で「EUのルールは尊重すべきで、イタリアは金融市場の信頼を必要としている」と述べ、「(与党の間の)無意味な言い争いに時間やエネルギーを浪費してはならない」とくぎを刺した。政府の義務を果たす意志があるかを両党に尋ねているとし、「もし責任ある態度を取らないようであれば、私は辞任する用意がある」と指摘した。

5月下旬に行われた欧州議会選挙でイタリアは、同盟が第1党に躍進した。サルビーニ氏は公約である大型減税を実施するため「EUのルールは見直すべきだ」と繰り返し強調し、政権内で発言力を増している。同氏はコンテ氏の会見後、フェイスブックに「無駄にできる時間はない。前に進みたい」と投稿し、連立政権の維持に意欲を示した。

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