自民都連、都知事選候補検討へ会議
自民党東京都連は3日、党本部で会合を開き、2020年夏に予定する都知事選を巡り、独自候補擁立に向けた選考委員会を設けると決めた。二階俊博幹事長は小池百合子都知事が出馬したら協力すると発言しており、自民党都連には反発の声が上がっていた。現時点で対抗馬を擁立する見通しは立っていない。
二階氏は記者会見で選考委について「遅きに失したとは言わないが、早いわけではない。もっと前から選考していないといけない」と語った。
都知事の任期は地方自治法で4年間と定めている。小池氏の任期は20年7月30日までとなる。公職選挙法は知事選について任期満了前の30日以内に実施すると定めており、6月30日から選挙が可能になる。7月24日からは東京五輪が始まる。過去には阪神大震災や東日本大震災の際に特例法で知事の任期を延長させた例もあった。
3日の都連会合では二階氏が小池氏支援を打ち出した発言に不満が出た。都連は16年の都知事選で小池氏と別の候補を支援し、17年の都議選やその後の議会運営で小池氏と対立してきた。
二階氏は3月、小池氏が知事再選を目指す場合に支持する考えを示した。これに対し下村博文都連前会長は「小池氏の実績は問題がある」と反対する意向を表明した。二階氏は5月28日、小池氏らと会談した後に「自民党が小池氏を応援するのは当たり前だ」と言及した。高島直樹都連幹事長は3日、二階氏の発言に「違和感を覚える」と苦言を呈した。