ソテツ発熱の仕組み解明 宮崎大や九大、冷害防止も

2019/6/4 0:00
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日本固有種のソテツの花が発熱する仕組みの一端を宮崎大、理化学研究所、九州大の研究班が解明し、米国時間3日に公開された米植物科学誌の電子版で発表した。研究班によると、ソテツの雄花による発熱をサーモグラフィーで撮影したのは世界で初めて。

 ソテツの花が発熱する仕組みについて説明する宮崎大の稲葉靖子准教授(5月30日、宮崎県庁)=共同

研究班代表の稲葉靖子・宮崎大准教授(農学)は「発熱を誘導する物質を発見できれば、冷害の被害を未然に防げる」と話し、寒い環境での農作物の成長促進に役立つ技術開発に貢献できる可能性があると強調。ソテツは種子植物の中で最も原始的な種とされ、研究が進めば種子植物の進化を理解するのに重要な役割を果たす可能性もある。

研究の結果、雄花の発熱組織である「小胞子葉」の表皮を中心に大型のミトコンドリアが多く見つかり、発熱に寄与している可能性があるという。また、小胞子葉は発熱と関係が深い呼吸経路を活発に利用することを発見した。

ソテツが発熱することは既に知られているが、これまでは発熱力が弱いと考えられていたことなどからサーモグラフィーで撮影するのは難しいとの見方があった。研究班は気温の低い深夜に撮るなどの工夫を凝らし、撮影に成功した。〔共同〕

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