2019年9月22日(日)

処罰説の金英哲氏、健在か 朝鮮中央通信が動静報じる

2019/6/3 11:25
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【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、強制労働などの処罰を受けたと報じられた金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長の動静を報じた。金正恩(キム・ジョンウン)委員長とともに、軍人家族の公演を2日に観覧した。韓国紙が先週、金英哲氏が2月末の米朝首脳会談が決裂した責任を問われて罰せられたという説を伝えたが、健在が確認された。

米朝首脳会談の翌日、金正恩委員長と並んで歩く金英哲氏(左)(3月1日、ハノイ)=AP

朝鮮中央通信が報じた同席者の中に金英哲氏が含まれていた。配信された写真にも、劇場で金正恩氏から少し離れて座る金英哲氏らしき人物が写っている。ラヂオプレスによると金英哲氏の動静が伝えられるのは、最高人民会議(国会に相当)の開催を報じた4月13日の報道以来となる。

金英哲氏は党副委員長や国務委員など最高指導部の要職の肩書は維持している。韓国の情報機関、国家情報院は、金英哲氏が対韓国工作を担う統一戦線部長を外れたことは確認している。今後も対米交渉に関わる立場にあるかどうかは不明だ。

5月31日付の朝鮮日報は、米国との事前交渉を担った金革哲(キム・ヒョクチョル)米国担当特別代表が、スパイ容疑で3月に処刑されたとする北朝鮮消息筋の話も報じた。ただ、この報道について韓国政府は慎重な見方を崩していない。金革哲氏が4月に目撃されていたとの情報もある。

北朝鮮の要人の消息は確認が難しい。報道後に生存や一時的な降格だったことが確認された事例は過去にもある。北朝鮮の内部情勢に詳しい鄭成長(チョン・ソンジャン)世宗研究所研究企画本部長は「金委員長が絶対権力を強めるため粛清と恐怖政治に依存しているのは明白だが、性急な断定は望ましくない」と指摘する。

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