2019年7月17日(水)

米民主候補、保守メディアに続々出演 反トランプ競う

トランプ政権
北米
2019/6/3 10:26
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【ワシントン=中村亮】2020年の米大統領選の指名を争う民主党候補がトランプ大統領に近い保守系メディアに続々と出演している。民主党支持者が投票先を決める際に重視するトランプ氏への対抗能力をアピールする機会として活用する。保守系の有権者に自らの主張を訴えかけ、新たな支持者を獲得する狙いもある。

インディアナ州サウスベンド市のブティジェッジ市長は政治家の世代交代を訴える(5月19日、ニューハンプシャー州)

民主党のキルスティン・ジルブランド上院議員は2日、FOXニュースの対話集会に出演した。バーニー・サンダースやエイミー・クロブシャー両上院議員のほか、インディアナ州サウスベンド市長のピート・ブティジェッジ氏もこれまでに出演した。FOXはトランプ氏や政権幹部が頻繁に登場するメディアで、同氏の政策をおおむね支持する。一方で民主党を批判することが多い。

それでも民主候補がFOXに出演するのは、保守系の視聴者を納得させる討論ができればトランプ氏に対抗できる人物として評価を得られるからだ。民主党支持者が大統領選の候補を選ぶ際には、トランプ氏に勝てるかを重視すると見込んだ戦略だ。

ブティジェッジ氏は5月中旬、トランプ氏に近いFOXの司会者から「あなたは若いから2050年代の大統領選に出ればよい」と指摘されると「私の世代が将来関わる気候変動対策や財政再建をいま主導したい」と反論し、聴衆から大きな拍手を浴びた。「非白人層の支持率は1%しかない」との世論調査を示されると「私はまだ新参者で夏にかけて対話を増やす」と切り返した。

ブティジェッジ氏は性的少数者「LGBT」であることを公言し、マルタ出身の父親を持つ37歳の若手政治家だ。アフガニスタンへ従軍した経験もある。ほとんど無名だったが、1月に出馬の意向を示してから支持率が急上昇している。

クロブシャー上院議員は、頻繁にFOXに出演する狙いを「超党派の有権者に主張を知ってもらうためだ」と説明する。保守色が強いミネソタ州で3期連続で上院議員に当選を果たした実績から、トランプ氏の支持者も取り込めるとみる。サンダース氏もトランプ氏に負けない保護主義的な貿易政策を主張し、労働者票の奪取をうかがう。

一方、民主党内にはFOXから距離を置くべきだとの見方もある。民主党全国委員会は3月、候補者が参加する討論会を主催するメディアリストからFOXを外した。トランプ政権に肩入れした報道が目立つことを理由に挙げた。エリザベス・ウォーレン上院議員はFOXの対話集会への参加を拒否したと明らかにしている。

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