日本の海中ロボが準優勝 海底地形図の測量大会
海中ロボットで海底の地形図を測量して正確さを競う国際的な深海無人機探査コンテストで、海洋研究開発機構などが参加する日本のチーム「KUROSHIO」が準優勝した。主催する米財団が3日までに発表した。チームは賞金約1億1千万円を獲得した。

優勝は日本の海上保安庁職員も参加する国際チームだった。

決勝は昨年11~12月にギリシャ沖で開催され、予選を勝ち抜いた日米欧8チームが進出。競技は24時間で数千メートルの深い海底を測量し、48時間以内に海底地形図を作製する。地形図の広さや正確さを競った。
日本チームは、無人の小型船で海中ロボット2機を調査地点までえい航。深海に潜ったロボットが海底を測量し、小型船から人工衛星を経由して送ったデータを基に約167.5平方キロの海底面の正確な地形図を作った。
チームの共同代表で同機構の中谷武志・技術研究員は「強豪チームがひしめく中、準優勝を勝ち得たことをうれしく思う。日本発の探査技術の実用化に向けて研さんを続けていく」とのコメントを出した。〔共同〕