2019年9月16日(月)

トランプ氏、険悪ムードの訪英 ヘンリー王子妻を批判

2019/6/3 4:14
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【ワシントン=中村亮】3日からのトランプ米大統領の訪英に険悪なムードが漂っている。トランプ氏は自身に批判的なヘンリー王子の妻メーガン妃について「不快だ」と非難し、メイ首相の後継者を決める与党・保守党党首選では欧州連合(EU)からの強硬離脱派を支持し内政干渉を試みる。一方で、ロンドン市長はトランプ氏を「世界の脅威だ」と痛烈に批判している。

トランプ米大統領は英国のEU離脱を一貫して支持してきた(5月20日、ペンシルベニア州)=AP

トランプ米大統領は英国のEU離脱を一貫して支持してきた(5月20日、ペンシルベニア州)=AP

トランプ氏は2日、英国に向けて出発し、3~5日の日程でロンドンに滞在する。エリザベス女王との会見やメイ首相との首脳会談を予定し、米英の「特別な関係」をアピールする見通しだ。5日には英南部ポーツマスで第2次世界大戦の関連行事に参加する。6日にはフランス北部も訪れてマクロン大統領との会談に臨む。

訪英に先だってトランプ氏は米英の結束に水をさしかねない発言を連発する。英大衆紙サンのインタビューで、メーガン妃がトランプ氏を「分断をあおる」と批判したことについて「彼女が不快な人物だと知らなかった」と述べた。トランプ氏は2日、ツイッターで「不快だと発言していない」と強弁し、火消しに追われた。メーガン妃はトランプ氏と英王室の懇談に参加しない見通しだ。

トランプ氏はロンドン滞在中にチャールズ皇太子と面会するとも明らかにした上で「米国の環境は世界で最もきれいだ」と主張した。皇太子は環境対策に熱心で温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を表明したトランプ氏に批判的とされる。トランプ氏は「(企業負担の増加を通じて)環境対策を講じた国が罰せられる。それは不公平だ」と皇太子に反論する構えを見せた。

英政局への介入も辞さない構えだ。トランプ氏は保守党党首選に出馬した候補から支持を求められていると説明。EUからの強硬離脱派のジョンソン前外相をあげて「彼はすばらしい成果を残した。とても有能だ」と持ち上げた。EU離脱問題について、10月末の期限までにEUと協議がまとまらない場合には「合意なき離脱」を決断すべきだとも訴えた。

一方、英国内ではトランプ氏に反発する声が目立つ。ロンドンのカーン市長は英紙に寄稿し「トランプ氏は世界に広がる脅威の中でも最も悪い事例の一つだ」と痛烈に批判した。カーン氏は初めてのイスラム系のロンドン市長で、トランプ氏の反移民政策を強く非難してきた。ロンドン市内ではトランプ氏に対する大規模デモも計画されている。

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