全国植樹祭での天皇陛下のお言葉全文

2019/6/2 17:25
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第70回全国植樹祭での天皇陛下のお言葉は次の通り。

第70回全国植樹祭に当たり、ここ「愛知県森林公園」において、全国から参加された皆さんとご一緒に植樹を行うことを喜ばしく思います。

今、こうして、初めて全国植樹祭に臨み、国土緑化の中心的行事として、70年にわたり開催されてきた歴史の重みと、国土緑化に長い年月をかけてこられた先人の努力に思いをはせ、感慨を覚えます。

わが国は、国土面積の3分の2を森林が占める世界有数の森林国です。健全な森林は、木材をはじめとする林産物の供給のみならず、清らかな水、豊かな実りをもたらす大地や海を育み、さらには地球温暖化防止や生物多様性保全にも大切な役割を果たすなど、私たちにさまざまな恩恵をもたらしてくれる国民共通の財産といえます。

こうした、森林のかけがえのなさを思うとき、その保全はもちろんのこと、森林を伐採して利用することに伴い、再び苗木を植えて育てることを通じ、健全な森を次世代のためにつくっていくことは、私たちに課せられた大切な使命であると考えます。

ここ愛知県においては、林業の活性化や都市部における木材の利用、さらには、山から街まで緑豊かな愛知の実現に向けた、森と緑づくりを進める取り組みがなされていると聞き、うれしく思います。

そして、本日表彰を受けられる方々をはじめ、日頃(ひごろ)から各地域において森林や緑づくりに尽力されている全国の皆さんに敬意を表し、そうした活動が、多くの人々によって支えられ、さらに発展していくことを期待します。

このたびの大会テーマである「木に託す もり・まち・人の あす・未来」にふさわしく、木材の利用や健全な森林づくりの輪が、ここ愛知の地から全国へ、そして未来に向けて大きく広がっていくことを願い、私のあいさつといたします。〔共同〕

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